産業廃棄物を扱うためには資格が必要?種類や取得方法・費用
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廃棄物管理コンプライアンスが脅かされる場面と対策:排出事業者・元請・あっせん・下取り特例・製造業の違反事例まで解説
廃棄物管理コンプライアンス(法令遵守)の徹底はどの企業にとっても重要な課題です。
産業廃棄物処理法(廃棄物処理法)に基づく廃棄物管理コンプライアンス違反によって廃棄物処分業の認可取り消しが毎月のように発生しています。
「産業廃棄物排出事業者だれが該当しますか?」
「産業廃棄物排出事業者元請はどのような責任を負いますか?」
「産業廃棄物あっせんとはどのような問題がありますか?」
「廃棄物処理法下取り特例はどのような内容ですか?」
「コンプライアンス違反事例製造業にはどのようなものがありますか?」
「産業廃棄物処理方法一覧を知りたい」
こうした疑問をお持ちの方のために、廃棄物管理コンプライアンスが脅かされる場面と対策を解説します。
< 目次 >
廃棄物処理業界が抱える課題:産業廃棄物処理法・廃棄物管理コンプライアンスの基礎
廃棄物処理業界では、さまざまな課題を抱えています。
その中でも特に大きな課題は、業務の難易度が高いこと・業務量が多いことです。
業務を行うにあたり、各作業は「廃棄物の処理及び清掃に関する法律(産業廃棄物処理法)」に則って行う必要があります。
産業廃棄物処理法は廃棄物の適切な処理だけではなく、排出の抑制やリサイクルなどに関しても細かく定められている法律です。
不適切な処理を行うと環境や人々に悪影響を与えてしまう可能性があるため、廃棄物管理コンプライアンスの観点から適切な対応が求められます。
仮に廃棄物管理コンプライアンス違反が起こると廃棄物処分業許可の取り消しだけではなく、懲役・罰金につながってしまう可能性もあるため十分に注意が必要です。
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【産業廃棄物処理方法一覧:産業廃棄物処理法における主な処理方法】 廃棄物管理コンプライアンスを守るためにも、産業廃棄物処理方法一覧として主な処理方法を把握しておくことが重要とされています。
①中間処理(焼却・破砕・脱水・中和等) 体積や重量を減少させる
②最終処分(埋立処分・海洋投入処分) 最終的に環境中に固定化する
③再生利用・リサイクル 資源として再利用する。
産業廃棄物処理方法一覧の詳細は産業廃棄物処理法(廃棄物処理法)および環境省の公式サイトでご確認ください。 |
※参照元
・産業廃棄物処理法(廃棄物の処理及び清掃に関する法律)e-Gov法令検索
廃棄物処理の現場において廃棄物管理コンプライアンスが脅かされる場面
実際に廃棄物処理の現場ではどういった場面で廃棄物管理コンプライアンスが脅かされてしまうのでしょうか。
特に注意しておきたいポイントを4つ紹介していきます。
自社の許可範囲を把握していない:産業廃棄物処理方法一覧の確認
自社で何ができるのか・どこまで行っていいのかといった許可範囲は正確に把握しておく必要があります。
営業が新規顧客を獲得する際、本来であれば自社では行えないような産業廃棄物処理の提案をすることは廃棄物管理コンプライアンスの観点から避けなければなりません。
もしも許可範囲外で契約を結んで業務を行った場合は、排出事業者の産業廃棄物処理法違反を促す形になってしまいます。
産業廃棄物処理方法一覧で自社が許可を受けている処理方法を正確に把握しておくことが重要です。
排出事業者との契約内容のすり合わせを怠る:産業廃棄物排出事業者だれ・産業廃棄物排出事業者元請・産業廃棄物あっせん
自社の許可範囲で業務に取り組んでいくためには、排出事業者と契約内容をしっかりすり合わせておくことが重要です。
これができていないと自社の許可範囲外となる業務を受注してしまい、廃棄物管理コンプライアンス違反につながってしまう恐れがあります。
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【産業廃棄物排出事業者だれ・産業廃棄物排出事業者元請について】 廃棄物管理コンプライアンスの観点で重要なのが、産業廃棄物排出事業者だれが該当するかの正確な理解です。 産業廃棄物排出事業者だれかとは、事業活動によって産業廃棄物を発生させた事業者です。 特に建設工事の場合、産業廃棄物排出事業者元請(元請業者)が排出事業者として産業廃棄物処理法上の責任を負うとされています(廃棄物処理法第21条の3)。 産業廃棄物排出事業者元請の責任を理解せずに業務を行うと、廃棄物管理コンプライアンス違反につながるリスクがあります。
【産業廃棄物あっせんについての廃棄物管理コンプライアンスリスク】 産業廃棄物あっせんとは、排出事業者と処理業者の間を取り持つ仲介行為を指しますが、産業廃棄物処理法(廃棄物処理法)では産業廃棄物あっせんに関して厳格な規制があります。 無許可での産業廃棄物あっせんは廃棄物管理コンプライアンス違反となる可能性があります。 産業廃棄物あっせんを行う場合は産業廃棄物処理法上の許可の有無・業務範囲を事前に確認することが重要とされています。
【廃棄物処理法下取り特例について】 廃棄物処理法下取り特例とは、販売者が販売した製品と同種の使用済み製品を引き取る行為について、収集運搬業の許可が不要となる特例とされています。 廃棄物処理法下取り特例の適用範囲を誤って理解していると廃棄物管理コンプライアンス違反につながる恐れがあります。 廃棄物処理法下取り特例の詳細は環境省の公式サイトでご確認ください。 |
※参照元
・廃棄物処理法下取り特例・産業廃棄物排出事業者だれ等(環境省廃棄物処理法関連情報)
排出事業者の担当者の中には廃棄物管理コンプライアンス・産業廃棄物処理法について詳細に理解していない方も少なくなく、意図せずにコンプライアンス違反となる業務を依頼されてしまうことも珍しくありません。
そのため、廃棄物の処理に関して丁寧なヒアリングを行い、お互いに認識のズレを生じることなく契約することが大切です。
契約前の事前調査を怠る:コンプライアンス違反事例製造業
排出事業者から依頼される内容によっては自社の許可範囲では処理が難しいケースもあります。
提携している他の処理業者に依頼する形で契約を結ぶこともあるでしょう。
ただ、契約先となる処理業者が許可範囲の業務を行っているのか・廃棄物管理コンプライアンスを徹底しているのかは事前に調査し確認する必要があります。
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【コンプライアンス違反事例製造業:廃棄物管理コンプライアンス違反の典型例】 コンプライアンス違反事例製造業において廃棄物管理コンプライアンスに関連する主な違反例として以下のケースが報告されています。
①無許可業者への処理委託 産業廃棄物排出事業者だれが排出事業者かを把握せずに無許可業者に委託したケース
②委託契約書の未作成・不備 産業廃棄物処理法上の法定記載事項が欠けた契約書での委託
③産業廃棄物排出事業者元請としての義務の不履行 建設工事の元請が産業廃棄物処理法上の責任を果たさなかったケース
④産業廃棄物あっせんの無許可実施。
コンプライアンス違反事例製造業では、産業廃棄物処理法違反による罰金・業許可取り消しが生じているケースも見受けられます。 事前調査のための具体的な調査項目を作成し、入念な調査を行うことをお勧めします。 |
工場の作業員やドライバーの安全基準を確保していない
工場の作業員やドライバーの安全基準を確保できていなかった場合は、廃棄物管理コンプライアンス違反につながりやすくなります。
ケガや死亡事故といった大問題を引き起こしてしまう可能性もあるため十分に注意が必要です。
特に無理なスケジュールや行うべき業務量から見て少ない人員で取り組んでいる場合、安全確保が難しくなってしまうことがあります。
安全な作業の徹底はもちろんのこと、スケジュールや業務量が適正かも考えていかなければなりません。
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・配車業務を効率化する配車ソフトのメリット・デメリットと選び方
廃棄物処理の現場で廃棄物管理コンプライアンスを徹底する方法
廃棄物処理の現場において廃棄物管理コンプライアンスを徹底していくためには、いくつか効果的な方法があります。
ここでは、情報の一元化・DX・専門業者へのアウトソーシングの3つについて紹介します。
情報の一元化
廃棄物管理コンプライアンスのために情報管理は一元化したうえで取り組んでいきましょう。
例えば、拠点ごとに異なる管理方法を取り入れていた場合、情報の行き違いがあれば廃棄物管理コンプライアンス違反を引き起こしてしまう可能性もあるので情報を一元化していくことは非常に重要です。
DX
DXも廃棄物管理コンプライアンスの徹底に役立ちます。
リアルタイムでモニタリングができるシステムを導入すれば、何か廃棄物管理コンプライアンス違反につながりそうな問題が発生した場合すぐに対処できるようになるでしょう。
また、デジタルツールを活用した業務に移行しておいた方が細かい調整をしやすくなるため、今後産業廃棄物処理法が改正された際にも迅速に対応しやすくなります。
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専門業者へのアウトソーシング
専門業者へのアウトソーシングは、自社の業務負担を大きく減らし廃棄物管理コンプライアンス違反のリスクを抑えることができます。
廃棄物管理コンプライアンスのためといっても、すべての業務を自社で完璧に行うのは簡単なことではありません。
自社ですぐに対応するのが難しく、トラブルや廃棄物管理コンプライアンス違反につながってしまいそうなポイントがある場合はアウトソーシングも活用しましょう。
ただ、アウトソーシング先が廃棄物管理コンプライアンス違反を犯してしまう可能性もゼロではないため、どこに依頼するかは慎重に検討しなければなりません。
廃棄物管理コンプライアンスを意識した廃棄物処理が必要
廃棄物管理コンプライアンスについて解説しました。
どういった場面で廃棄物管理コンプライアンスが脅かされてしまうのか・どのような対策をとれば良いかについてご理解いただけたかと思います。
産業廃棄物排出事業者だれか・産業廃棄物排出事業者元請の責任・産業廃棄物あっせんのリスク・廃棄物処理法下取り特例・コンプライアンス違反事例製造業・産業廃棄物処理方法一覧の把握が廃棄物管理コンプライアンス徹底の基礎となります。
DXが効果的な対策の一つとされています。
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