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【産廃経営】産業廃棄物処理業者の将来性・資格・開業ガイド

産業廃棄物の将来性・資格難易度・収集運搬資格の取得方法・産廃書類・開業ロードマップを完全解説

 

「産廃経営に興味はあるけど将来性はどうなの?」

「資格は難しい?個人でも取れるの?」

——こうした疑問を持つ方に向けて、産業廃棄物業界の将来性・市場規模から必要な資格・産廃収集運搬業許可の取得方法、産業廃棄物処理業者として開業するまでのロードマップを一気に解説します。

産業廃棄物の将来性・産業廃棄物の資格難易度・産業廃棄物収集運搬資格の取得方法・産廃書類すべてを網羅しています。

 

 

 

産業廃棄物業界の将来性と市場規模

 

世界市場の成長予測

 

グローバル廃棄物管理市場は2025年に約1兆4,300億米ドル規模と推計され、2030年には約1兆9,700億米ドルへ拡大すると予測されています(CAGR≈6.6%)。

産業廃棄物管理だけを見ても2025年に2,980億米ドル→2030年に4,007億米ドル(CAGR≈6.1%)と堅調です。

産業廃棄物業界の将来性はグローバル視点でも高評価です。

 

 

指標

2025年推計

2030年予測

CAGR

グローバル廃棄物管理市場

1兆4,300億米ドル

1兆9,700億米ドル

≈6.6%

産業廃棄物管理市場

2,980億米ドル

4,007億米ドル

≈6.1%

国内リサイクル業界(AI予測)

6.39兆円

9.10兆円(+42%)

堅調

国内廃棄物発生量

増加傾向

148.7億トン見込み

継続成長

 

 

日本国内の動向と収益性

 

環境省の試算では、廃棄物発生量は2025年には約148.7億トンに増加すると見込まれています。

産廃業者全体の経常利益率は平均6.7%(2025年4-6月期調査)と一般的な中小企業より高水準です。

中小企業庁データでは産業廃棄物処理業の売上高対総利益率は約56%と非常に高く、「景気変動の影響を受けにくく高い安定性と一定の収益性が見込める」と評価されています。

 

 

※参照元

GII 廃棄物管理市場レポート(2025-2030)
Mordor Intelligence 産業廃棄物管理市場
環境省 産業廃棄物処理業の振興方策 提言(概要版)
Xenobrain リサイクル業界2030年市場規模
高知県 産業廃棄物処理業景況動向調査2025
中小企業庁 業種別主要計数表

 

 

 

産業廃棄物に関する資格の種類

 

国家資格(2種類)

 

産廃書類・資格体系としては、国家資格2種類と都道府県知事許可4種類が主な体系となります。

「産業廃棄物 資格 個人」「産廃 業者 資格」で検索する方が多いように、産廃ビジネスに関わる資格・許可は複数存在します。

 

 

資格名

対象

取得方法

費用目安

特別管理産業廃棄物管理責任者

特別管理産廃(PCB・廃酸等)を排出する事業所の責任者

指定講習会修了(修了試験あり)

約46,600円

廃棄物処理施設技術管理者

産廃処理施設の維持管理責任者

日本環境衛生センター講習修了

基礎・管理課程121,000円/管理課程103,400円

 

 

 

都道府県知事許可(4種類)

 

産廃業者資格の中心となる都道府県知事許可は4種類です。

個人(産業廃棄物資格を有する個人)でも申請可能ですが、事業計画・施設要件・財務要件など多くの条件を満たす必要があります。

複数都道府県で営業する場合は各自治体ごとに申請が必要です。

 

 

許可の種類

対象事業者

特記事項

産業廃棄物収集運搬業許可

収集・運搬を行う事業者向け

最も取得者が多い。個人も申請可

産業廃棄物処分業許可

中間処理・最終処分を行う事業者向け

施設要件・財務要件が高い

特別管理産業廃棄物収集運搬業許可

PCB・感染性廃棄物などの特別管理廃棄物を運搬

特別管理産廃管理責任者資格が必要

特別管理産業廃棄物処分業許可

特別管理廃棄物の処分

最も厳格な要件・費用

 

 

※参照元

togashi1957.com 産廃資格の種類
産廃メディア 資格種類別解説
産業廃棄物処理業の許可の種類(環境と開発)
つながる行政書士 産業廃棄物処理業の許可

 

 

 

資格・試験の難易度と合格率

 

主要試験の合格率一覧

 

「産業廃棄物資格の難易度」で調べると「思ったより易しい」という声が目立ちます。

収集運搬許可に必要なJWセンター講習の修了試験は、「真面目に講習を受ければ合格できる程度の難易度」と行政書士も言及しており、産廃業者資格の入口としては取り組みやすい資格です。

 

 

資格・試験名

合格率目安

難易度評価

産業廃棄物収集運搬業 新規許可講習(修了試験)

約90%以上

易しい〜普通

特別管理産業廃棄物管理責任者講習(修了試験)

約90%以上

講習を受ければほぼ合格

産業廃棄物処理検定(基礎)

約55%

普通

産業廃棄物処理検定(上級)

約27%

やや難しい

産業廃棄物適正管理能力検定(2024年)

約48.4%(605/1,251名)

普通〜やや難しい

廃棄物処理施設技術管理者講習(修了試験)

高め(講習中心)

講習で対応可能

 

 

※参照元

DXE Station 産廃資格難易度・合格率
今井行政書士事務所 産業廃棄物処理検定とは?
JQOS 産業廃棄物適正管理能力検定

 

 

 

産業廃棄物収集運搬業許可の取得方法(ステップ別)

 

講習会の種類と費用(2026年1月改定版)

 

「産業廃棄物収集運搬資格の取得方法」として最も需要が高いのが、産廃収集運搬業許可の取得です。

JWセンター(公財・日本産業廃棄物処理振興センター)の講習会を受講・修了することが第一ステップです。

2026年1月の受講料改定に対応した最新費用を確認しましょう。

 

 

受講課程

受講形式

費用

時間

産業廃棄物 収集・運搬課程(新規)

オンライン

25,300円

約12時間

産業廃棄物 収集・運搬課程(新規)

対面

29,700円

2日間

特別管理産業廃棄物 収集・運搬課程

オンライン

約46,600円

約16時間

産業廃棄物 収集・運搬課程(更新)

オンライン

17,600円

約6時間

産業廃棄物 収集・運搬課程(更新)

対面

記載あり

1日

 

 

 

申請に必要な主な産廃書類

 

産業廃棄物収集運搬業許可の申請に必要な産廃書類は以下の通りです。

産業廃棄物資格を有する個人(個人事業主)でも申請は可能ですが、法人と比較して財務要件の審査が厳しくなるケースがあります。

申請を都道府県をまたいで行う場合、それぞれの自治体に個別申請が必要です。

 

 

書類区分

必要書類

備考

資格証明

JWセンター講習修了証のコピー

修了試験合格後に発行

事業計画

事業計画書(廃棄物の種類・処理方法・施設の説明)

具体的な処理フローを記載

本人確認

申請者の住民票・登記事項証明書

個人は住民票、法人は登記簿

車両証明

運搬車両の自動車検査証コピー

許可品目に対応した車両が必要

財務関連

直近決算書・資産を証明する書類

財務要件(負債超過でないこと等)

誓約書

欠格要件に該当しないことの誓約書

廃棄物処理法の欠格要件を確認

 

 

許可取得の全体ステップ(費用込み)

 

産業廃棄物収集運搬資格取得の全体費用は、JWセンター講習費(25,300〜29,700円)+申請手数料(都道府県によって異なる:約8.1万円〜)が基本費用です。

行政書士に依頼する場合は別途代行費用がかかります。

 

 

ステップ

内容

費用目安

①講習受講

JWセンターのオンラインまたは対面講習を受講・修了

25,300〜29,700円

②産廃書類準備

申請書・必要書類(事業計画書・財務関連・車両証明など)を収集

行政書士代行:別途

③事前相談

都道府県・政令市の産廃担当窓口に事前相談

無料

④申請書提出

申請書類一式を提出・許可手数料を納付

収集運搬業:8.1万円〜

⑤審査・現地調査

審査期間の目安は2〜3か月

⑥許可証交付

許可証受領→事業開始

 

 

※参照元

産廃許可サポート 講習会費用一覧
桐生行政書士事務所 2026年受講料改定情報
DXE Station 産廃収集運搬講習わかりやすく解説
産廃収集運搬業 開業準備リスト
kurotax 産業廃棄物収集運搬 資格取得方法
TOMA 産業廃棄物処分業許可申請に必要な書類

 

 

 

産業廃棄物処理業者として開業するには

 

許可の種類と主な要件

 

産業廃棄物処理業者として開業するには、許可の種類(収集運搬業 or 処分業)を決め、施設・財務・人的要件をクリアする必要があります。

 

 

許可区分

事業内容

主な施設要件

財務要件目安

産業廃棄物収集運搬業

廃棄物の収集・運搬

運搬車両・駐車場

比較的低め(車両費用が中心)

産業廃棄物処分業(中間処理)

焼却・破砕・脱水など

処理施設・保管施設・計量設備

高め(設備投資が必要)

産業廃棄物処分業(最終処分)

安定型・管理型・遮断型処分場での埋立

処分場(大規模施設)

最も高い(数千万〜億円単位)

 

 

 

開業までの全体ステップ

 

①事業計画の策定

(廃棄物の種類・エリア・収益計画を決定)

 

 

②JWセンター講習を受講・修了証を取得 

 

 

③必要産廃書類の収集と事業計画書の作成 

 

 

④都道府県・政令市の産廃担当窓口への事前相談 

 

 

⑤申請書類一式を提出

 (許可手数料:収集運搬業8.1万円〜)

 

 

⑥現地調査・審査(目安2〜3か月)

 

 

⑦許可証交付のち、事業開始

 収集運搬業なら最短3〜4か月程度が目安です。

 

 

 

 

産廃経営を成功させるためのポイント

 

安定収益の確保と女性活用・DX推進

 

産廃業の収益モデルは「廃棄物処理委託料」が基本です。

排出事業者(工場・建設会社・病院など)との継続契約を確保することが経営安定の鍵となります。

少子高齢化で産廃業界も労働力不足が深刻化しており、女性ドライバーの活用・DX化が採用力強化にもつながります。

 

 

経営課題

対策・取組み

期待効果

安定収益の確保

排出事業者との長期継続契約

解約リスク低減・収益平準化

労働力不足

女性ドライバー採用・DX化

採用力強化・定着率向上

マニフェスト管理

電子マニフェスト(JWNET)導入

役所報告不要・期限管理自動化

産廃書類・業務管理

環境将軍R・JEMSの活用

配車・計量・請求の一元管理

事業拡大

M&A・太陽光パネルリサイクル参入

エリア・許可品目の拡大

 

 

 

環境将軍R・JEMSで産廃経営をDX化

 

廃棄物処理業者向け基幹システム「環境将軍R・JEMS」を活用することで、マニフェスト管理・収集配車管理・計量管理・自動請求・産廃書類の電子保存を一元管理できます。

JWNET電子マニフェストとの連携により、役所への産廃書類提出も大幅に効率化されます。

 

 

※参照元

crown-kensetsusanpai.jp 女性ドライバーが切り拓く業界の未来
つむぎ株式会社 産廃業界の採用戦略
j-ems 環境将軍R・将軍シリーズ公式サイト

 

 

 

産廃業者・ドライバーの年収データ

 

職種別平均年収

 

産業廃棄物の将来性を調べるついでに「どのくらい稼げるの?」と気になる方も多いでしょう。

産廃経営の収益性・従業員年収データをまとめます。

 

 

職種・立場

平均年収目安

備考

産廃収集運搬ドライバー(一般)

400〜600万円

経験5年以上で750万円も

産廃経営者(中小)

500〜800万円程度

収益規模により変動大

産廃事務スタッフ(幹部候補)

300〜500万円+賞与

エンゲージ掲載データより

業界平均(中小企業庁)

経常利益率6.7%

2025年4-6月期

 

 

※参照元

マネーフォワード 産廃業者は儲かる?年収・利益率
中小企業庁 業種別主要計数表

 

 

FAQ(よくある質問)+まとめ

 

よくある質問(FAQ)

 

Q1. 産業廃棄物収集運搬業の資格は個人でも取れますか?
A. はい、産業廃棄物資格を有する個人(個人事業主)でも許可申請は可能です。JWセンターの講習修了後、都道府県に申請します。

ただし財務要件(負債超過でないこと等)の審査がある点に注意が必要です。

 

Q2. 産廃業者資格の試験は難しいですか?
A. 収集運搬業の講習修了試験の合格率は90%以上と高く、産業廃棄物資格の難易度は低めです。

特別管理産廃の資格になると費用・内容ともにレベルが上がります。

 

Q3. 産業廃棄物収集運搬資格取得の費用総額はいくらですか?
A. JWセンター講習費(25,300〜29,700円)+申請手数料(都道府県によって異なる:約8.1万円〜)が基本費用です。

行政書士に依頼する場合は別途代行費用がかかります。

 

Q4. 産業廃棄物処理業者になるには何年かかりますか?
A. 収集運搬業なら講習受講から許可取得まで最短3〜4か月程度が目安です。

中間処理・最終処分業は施設建設や生活環境影響調査が必要なため1〜数年かかる場合があります。

 

 

Q5. 産業廃棄物の将来性は本当に良いですか?
A. 世界市場はCAGR6〜7%で成長中であり、国内も廃棄物発生量の増加・リサイクル需要拡大が見込まれます。

インフラ性の高さから景気後退局面でも影響を受けにくく、長期的な将来性は高いと評価されています。

 

Q6. 産廃経営は儲かりますか?
A. 経常利益率の平均は約6.7%と一般的な中小企業より高めです。

ただし処分業(中間処理・最終処分)は設備投資コストが大きいため、収集運搬業から始めてスケールアップするステップが一般的な成功パターンです。

 

Q7. 環境将軍R・JEMSで産廃書類管理を効率化するには?
A. 環境将軍R・JEMSのJWNET連携機能を有効化し、電子マニフェスト・産廃書類の電子保存・配車管理・自動請求を一体管理することで、担当者の業務負担を大幅に削減できます。

 

 

まとめ

 

産業廃棄物業界は世界市場CAGR6.6%・国内廃棄物発生量増加で将来性は高評価です。

国家資格2種類+都道府県知事許可4種類があり、資格難易度は収集運搬系なら低〜普通。

産業廃棄物資格を有する個人でも許可申請可能で、財務要件をクリアすることが重要です。

産廃経営の収益性・将来性を活かし、DX化・女性活用・M&Aで成長を目指しましょう。

 

 

※参照元

環境省 産業廃棄物処理業の振興方策 提言
j-ems 環境将軍R・将軍シリーズ公式サイト
DXE Station 産廃資格難易度・合格率

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