トピックス TOPICS

2022.03.30

コラム

産業廃棄物の金属くずとは?種類や処理方法・費用を解説

産業廃棄物は事業活動に伴って生まれた廃棄物を指します。
産業廃棄物のうち、一定の価値を有し、リサイクル率が高いのが金属くずです。取り扱う人は、適切な処分方法を知っておかなければいけません。

 

そこで本記事では、金属くずの主な排出場所、処理工程やコストについて解説します。金属くずを取り扱う業種に携わる方、金属くずの処分に関する知識を深めたい方は、ぜひ参考にしてください。

 

産業廃棄物の一つ・金属くずとは

 

廃棄物処理法では、20種類の産業廃棄物を規定しており、そのうちの1つが金属くずです。
同法上において金属くずは、「ハンダかす・鉄鋼・非鉄金属の研磨くず・切削くずなど」と定義されています。

 

鉄・非鉄の中で「金属」と呼ばれるものは全て該当し、複合素材でも金属が構成素材の最大値を占める場合は、金属くずとして扱われます。
スクラップや銅線くず・ダライ粉(きり粉)・ハサミ・包丁・スチール缶やアルミ缶などが具体的な例です。

 

金属くずを排出する業種は指定されていません。そのため、金属加工場や製造業だけでなく、飲食店やスーパーマーケット・小売店・オフィス・医療機関など、様々な事業場からの排出が予想されます。

 

金属くずは再利用しやすく、有価物として買取も頻繁に行われています。
金属くずに該当するものは、産業廃棄物管理票(マニフェスト)を発行して、正しい処理を行わなければなりません。

 

マニフェストの保管期間や正しい保管方法

 

排出事業者が廃棄物処理業者に産業廃棄物の運搬・処分業務を委託する場合、排出事業者は「マニフェスト」を交付しなければなりません。

マニフェストに関する規定はやや複雑で、保管にも手間がかかります。

 

ただ、保管期間や保管法を知っておくことでスムーズに産業廃棄を行うことができますので、ぜひご参照ください。

 

【関連記事】マニフェストの保管期間と保管方法

 

金属くずの種類

 

金属くずは鉄で構成された鉄くず(鉄スクラップ)がメインとなっています。
しかし、アルミ・ステンレス・レアメタル・金・銀・銅・真鍮などをはじめとする非鉄も、金属くずの対象です。

 

鉄くずの分類方法は主に2つ存在します。

発生源ごとに分ける場合、鉄鋼メーカーにおいて製鋼や製品加工を通じて生じるものを「自家発生スクラップ」、製品として市場に出回った後に生じるものを「市中スクラップ」と呼びます。

また、市中スクラップは、製鋼を使って機械や車を作る時に生じる「工場発生スクラップ」と、建築物や車両の解体、使用後の鉄製品から生じる「老廃スクラップ」に細分化されます。

 

さらに、鉄くずは鉄の種類ごとにも分類が可能です。
上銑くず・並銑くず・可鍛鋳(ちゅうたん)鉄銑くずは「銑(せん)くず」、炭素鋼くず・低銅炭素くず・低りん・低硫・低銅炭素鋼くず・合金鋼くず・雑用鋼くずは「鋼(はがね)くず」と呼ばれます。

 

金属くずが頻繁に生じる場面

 

以下で、金属くずが頻繁に生じやすい場面をチェックしていきましょう。

 

工場

 

生産する品目によって差が存在するものの、工場は金属くずが頻繁に排出される場所です。
金属系製品を作っている場合は、毎日のように研磨くずや切削くずが生じているでしょう。

 

工場で使った機械やスパナ・モンキーなどの手動工具、鉄板を加工する時に生じる新断スクラップ、切削により生じるカット粉やパーマ屑、スチール缶プレスなどがその例です。

また、ドラム缶をはじめとする、オイルや液体を保存する容器系のスクラップは、残液がないことを確認し、内部が見える状態にしておくことが求められます。

 

小売店

 

小売店においても、店内の模様替えや移転・閉店の際は、商品陳列棚に用いられているネジやナット・ボトルなどを含む金属くずが生じる場合が考えられます。

 

病院

 

病院では治療や手術に使う機械から、ベッドやロッカーなどの一般的な備品まで、あらゆるシーンで金属が用いられています。これらの買い替えや処分時には、膨大な金属くずが生じるでしょう。

 

また、近年では電子カルテの導入が進んでいることにより、紙カルテの保存に使っていたキャビネットが、金属くずとして処分される事例が増えています。

 

建物の解体現場

 

建設現場も金属くずの排出が多い場面の一つです。
建物の建築工事で生じる鉄くずは、総称して建築系スクラップと呼ばれます。

 

建設機械や手動工具、解体工事で生じる鉄筋屑、トタンやアルミサッシなどが一例です。

 

また、建物の付帯設備や道路の側溝の蓋に用いられやすいグレーチングも鉄くずの一種であり、特別な問題がない限り再利用される傾向が見られます。

 

金属くずの処理方法

 

金属くずを処理する工程は、主にリサイクルと埋め立ての2つが挙げられます。

 

リサイクル

 

金属くずは、多様な産業廃棄物のうち、再利用される割合が高い廃棄物です。
しかし、処理場に持ち込まれる金属くずは、不純物を含んでいる確率が高く、金属を再び資源として利用するためには、リサイクル前の処理をしなくてはいけません。

 

リサイクル処理の工程は、金属回収と金属精錬の2つに分けられます。

 

金属回収

 

廃棄物の中から鉄・金・銀・銅などの金属を収集する手法です。

例えば、電子機器の構成部品であるプリント基板(PCB)からは、金や銀を取り出せます。
一般的には意外な物から金属を取り出せるパターンが多いです。

 

金属精錬

 

不純物を多く含む金属から不純物を取り除くことで、高純度の金属を抽出する手法です。

アルミニウムや鉄は何度も繰り返し精錬が可能なため、再利用に最適な金属と言えるでしょう。

 

埋め立て処理

 

リサイクルが難しい金属くずは、最終的に埋め立て処理が行われます。

一部例外を除き、金属くずは雨水などの環境による変化を生じないため、「安定型産業廃棄物」に規定されています。
よって、リサイクルを行わない金属くずは、安定型最終処分場に運ばれて埋め立て処理が行われます。

 

金属くずの処理費用

 

金属くずの処理費用は、処理業者によって異なります。

 

平均的に、1キログラムあたり1〜40円ほどで処理されるパターンが多いようです。
また、収集運搬も伴う場合は、追加で収集運搬料がかかる場合があります。

 

金属くずは適切な分類・処分が大事

 

いかがでしたでしょうか。
今回は金属くずの特徴、処理工程や費用について解説しました。
20種類もある産業廃棄物は、それぞれ正しい処分方法を理解しておかなければいけません。
金属くずに関する知識を深めて、適切に分類・処理してリサイクル率を向上しましょう。

 

当サイトを運営する株式会社JEMSでは廃棄物処理・リサイクル業者さま向けの基幹システム「将軍シリーズ」を中心に、多彩な連携サービスで総合的なソリューションをご提供しています。
業界シェアトップクラスの実績と安心のサポート体制で業界専門の課題解決アドバイザーとして、貴社の悩みに向き合います。
産廃ソフトをお探しの方はぜひご相談ください。

関連記事

産業廃棄物の処理責任は誰にある?処理を委託する際の注意点

産業廃棄物を過積載した際の責任の所在は?過積載が起こる原因と対策

産業廃棄物の混合廃棄物とは?分類や処理方法・費用を解説

基幹システムとは?メリットや選び方を解説

                  コラム一覧へ

お問い合わせ・資料請求

お電話でのお問い合わせ

0120-857-493受付時間 平日9:00~18:00

ページトップへ戻る