トピックス TOPICS

公開日:
更新日:

コラム

産業廃棄物処理業者が営業で意識したいポイントと業界の現状・今後

産業廃棄物処理業者にとって、営業活動の重要性が増しています。
産業廃棄物総排出量の減少に伴い、事業者間の競争が激しくなると予想されているためです。
営業力を強化するためには、適切な対策を講じておくことが求められます。

 

本記事では、産業廃棄物処理業界の今後、産業廃棄物処理業者が営業時に意識したい点、排出事業者が委託先を選ぶときにチェックしているポイントなどを解説しています。
自社の営業を見直している方は参考にしてください。

 

産業廃棄物処理業界の今後

 

環境省が発表している資料によると、令和3年(2021年)における全国の産業廃棄物総排出量は3億7,592万トンです。
参考までに、産業廃棄物総排出量の推移を以下に示します。

 

年度

産業廃棄物総排出量

令和3年(2021年)

3億7,600万トン

平成28年(2016年)

3億8,700万トン

平成23年(2011年)

3億8,100万トン

平成18年(2006年)

4億1,800万トン

平成13年(2001年)

4億万トン

 

出典:環境省「産業廃棄物の排出及び処理状況等(令和3年度実績)について」
出典:公益財団法人産業廃棄物処理事業振興財団「産業廃棄物の排出及び処理状況等(令和3年度実績)」

 

直近の10年程度は横ばいですが、より長い期間でみると減少傾向が見られます。
世界的に廃棄物の削減が求められているうえ、日本国内の人口も減少しているため、この傾向は今後も続くと予想されています。

 

ただし、産業廃棄物がゼロになることはありません。
激化する競争に備えて、営業活動や業務の効率化、またリサイクル率の向上を図ることが重要です。

 

排出事業者からみた産業廃棄物処理業者を選ぶ際の基準

 

排出事業者は、産業廃棄物処理業者をどのように選んでいるのでしょうか。
排出事業者がチェックしている主なポイントを紹介します。

 

許可範囲

 

多くの排出事業者が確認している要素の一つが、許可の範囲です。
無許可業者へ委託すると、排出事業者も処罰される恐れがあるためです。
排出事業者の多くは、公式サイトなどを利用して許可の範囲を確認しています。

 

そのため、公式サイトに許可の範囲を明記していない場合は、依頼先の候補から外れてしまうことがあります。
積極的に情報発信しておくことが大切です。

 

出典:e-GOV法令検索「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」

 

契約書などの対応

 

産業廃棄物処理業者の対応も、チェックされやすいポイントといえるでしょう。
産業廃棄物処理業者が不法投棄などの違法行為を行うと、排出事業者も責任を問われる可能性があるためです。
想定外のトラブルを防ぐため、契約書などを厳しくチェックする排出事業者が少なくありません。
不安を抱かせないため、事前に取り決めた内容を正確に記載しておく必要があります。

 

また、電話やメールの対応なども評価の対象となる場合があります。
これらの対応に不備があると、リスクを避けるため委託先の候補から外されるおそれもあるでしょう。

 

信頼性・安全性

 

産業廃棄物処理業者の信頼性を評価するため、過去に受けた行政処分を確認するケースもあります。
行政処分を受けたことがない場合は、公式サイトに記載しておくことも一つの対応策となります。

 

また、2011年の産業廃棄物処理法改正で、産業廃棄物の処理状況を確認することが排出事業者の努力義務になりました。
自治体の中には、条例で現地確認を義務としているところ、努力義務としているところがあります。
この点を踏まえて、廃棄物を適切に管理する、安全管理を徹底する、従業員の身だしなみを整えるなど、基本的な対策を事前に講じておくことが求められます。

 

出典:e-GOV法令検索「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」
出典:新潟県「新潟県産業廃棄物等の適正な処理の促進に関する条例」

 

価格

 

排出事業者は、価格も重要な選定基準としています。

 

ただし、安ければよいというわけではありません。
相場を大きく下回ると、不信感を与える恐れがあり、価格の算出根拠を明示することが求められるでしょう。
相場を大きく上回る場合も、同様といえます。

 

また、価格だけでなく、対応の丁寧さや説明の分かりやすさにも気を配る必要があります。

 

『環境将軍R』で多様な業務を一気通貫で管理!

 

自社の営業力を強化したい方は、JEMSが提供する環境将軍Rを導入してみてはいかがでしょうか。
環境将軍Rは、産業廃棄物処理業者の業務を一元的に管理できる基幹システムです。

 

環境将軍Rが選ばれる理由

 

環境将軍Rには、以下の強みなどがあります。

 

あらゆる業種・事業規模に対応

 

環境将軍Rは、産業廃棄物処理業界に長く携わってきたJEMSが扱う基幹システムです。
業種・事業規模を問わず活用できる標準機能を搭載しています。

 

事業者様ごとの独自ルールに合わせられる点も魅力です。
廃棄物処理・資源リサイクル業のDXを強力にサポートします。

 

開発力の高さと柔軟なカスタマイズ力

 

環境将軍Rは、事業者様の業種・業態に合わせたカスタマイズにも対応可能です。
蓄積したノウハウと開発技術を活かし、事業者の業務内容に合わせたカスタマイズを提供しています。
利用環境にあわせた一気貫通の業務フローを確立できるため、導入により業務効率が飛躍的に向上する可能性があります。

 

1,300社の導入実績

 

基幹システムを選定する際には、導入実績も参考指標の一つとなります。
導入実績が豊富な製品は、満足度が高いと考えられます。

 

環境将軍Rは、2025年6月時点で1,300社以上に導入されています(2025年6月時点)。
安心して導入できる基幹システムといえるでしょう。

 

多彩な外部ソリューションと連携が可能

 

さまざまな外部サービスと連携できる点も環境将軍Rの強みです。
具体的には、以下の外部サービスなどと連携できます。

 

【連携できる外部サービスの例】

 

・CLOUDSIGN

・CTIコネクテル

・LYNA

・NAVITIME

・ロジこんぱす

・楽楽明細

・JWNET

 

既に利用しているサービスと連携させることで、さらなる業務効率化が期待されます。

 

環境将軍Rでできること

 

環境将軍Rの主な機能は次の通りです。

 

業務内容

機能

営業/契約

見積書作成、顧客管理、契約書/許可証情報管理、整合性チェック、電子契約連携(オプション)、SFA連携(オプション)

受付

受付・出荷管理、売上・マニフェストデータ連携など

配車

スポット・定期配車管理、配車の進捗確認、指示書発行、コンテナ管理など

収集運搬

モバイル端末連携、OCR連携、デジタコ連携など(以上、オプション)

計量

計量ポスト、キャッシュレス対応、車両ナンバー自動認識など(以上、オプション)

売上・支払・請求/入金

請求書・支払明細書発行、売上推移・順位の管理、相殺通知書発行、消込・未入金管理など

マニフェスト

2次マニフェスト紐づけ、JWNET自動連係、マニフェスト返送管理、廃棄物帳簿自動作成など

 

営業を含む、廃棄物処理業者の幅広い業務を一元管理できます。

 

産業廃棄物処理業者における営業時のポイント

 

続いて、産業廃棄物処理業者が営業で意識したいポイントを解説します。

 

他社との差別化(自社の強みを明確にする)

 

自社の強みを打ち出して、競合他社との差別化を図りましょう。
独自の強みが、選ばれる理由となるからです。
参考に、強みの例を紹介します。

 

強み

実績

市町村内での処分量など

受入品目

種類の多さや市町村内で自社だけが受け入れている品目など

待ち時間

待ち時間が短い、公式サイトで待ち時間を確認できるなど

 

思いつく強みがない場合は、自社が力を注いでいることを考えてみてはいかがでしょうか。
たとえば、丁寧な対応も、組織全体で取り組むことで、他社との差別化につながります。

 

業界に特化した手法でWebマーケティングを実施する

 

せっかくの自社の強みも、伝え方が適切でなければ排出事業者には届きません。
ターゲットに伝わりやすい方法でアピールすることも大切です。
具体的な方法として、産業廃棄物関連のポータルサイトやWebサイトに広告を掲載するなどが考えられます。

 

産業廃棄物関連の情報を集めているユーザーにアプローチできるため、効率的に集客を図ることが期待されます。
大手メディアなどに比べて、広告掲載料の相場が安い点も魅力です。

 

ツールなどを導入し営業管理を見える化をする

 

ツールを活用して営業活動を可視化する取り組みも重要といえます。
データをもとに営業活動を標準化できるため、組織全体の営業力向上が期待されます。
営業プロセスの見直しによって、業務の無駄を削減できる点も利点でしょう。
たとえば、不要な訪問を減らし、受注までの期間短縮が見込まれます。

 

また、営業活動を可視化することで、情報共有が容易になります。
報告・連絡・相談にかかる時間を短縮でき、社内の連携体制も整いやすくなるでしょう。
営業力強化を図る産業廃棄物処理業者にとって、有効な対策といえます。

 

産業廃棄物処理業者の営業力はシステムの導入などで強化できる

 

本記事では、産業廃棄物処理業者の営業について解説しました。
廃棄物削減、人口減少などの影響を受けて、産業廃棄物処理業者の競争が激しくなると予想されています。
排出事業者に選ばれるためには、自社の特長を明確にし、適切に伝えることが求められます。

 

また、システムを活用して営業活動を見える化することでも営業力の向上が見込まれます。
産業廃棄物処理業者のさまざまな業務を一元管理できる環境将軍Rを導入してみてはいかがでしょうか。

 

産廃ソフト(産業廃棄物管理システム)をお探しの方はぜひご相談ください。

関連記事

デジタコのメリット・デメリットとは?アナタコとの違いや導入の流れ

無害化処理認定制度とは?認定要件や認定の流れ

産業廃棄物適正処理推進センター基金とは?

産業廃棄物の保管基準とは?仮置き時の保管表示や事前届出もチェック

『環境将軍R』導入事例

環境のミカタ株式会社

ナガイホールディングス株式会社

北清企業株式会社

株式会社リプロワーク

                  コラム一覧へ

お問い合わせ・資料請求

お電話でのお問い合わせ

0120-857-493受付時間 平日9:00~18:00

ページトップへ戻る