トピックス TOPICS

公開日:
更新日:

産業廃棄物基礎

法律・制度

現場オペレーション

廃棄物処理法違反の完全解説:罰則一覧・個人事例・判例・家庭ゴミ・告発手続きまで

「廃棄物処理法違反の罰則は?」

「廃棄物処理法違反は家庭ゴミでも罰せられますか?」

「廃棄物処理法違反は個人でも逮捕されますか?」

「廃棄物処理法違反の判例を知りたい」

「産業廃棄物処理法違反告発の手続きはどうすればよいか」

事業者・個人を問わず、こうした疑問が多く寄せられます。

 

 

本記事では、廃棄物処理法違反について、廃棄物処理法罰則一覧の体系的な整理から、個人に関する事例や具体例、家庭ゴミの取り扱い、違反事例の業種別解説、違反事例に見られる判例の傾向、そして 告発の方法まで解説します。

 

 

📌他記事との役割分担

廃棄物処理法の法体系・施行令・施行規則・管理システム活用については「廃棄物処理法(廃掃法)完全ガイド」を、違反11類型の詳細と防止ポイントについては「廃棄物処理法違反とは?主な例や罰則と具体的な事例をチェック」をあわせてご参照ください。

 

 

 

廃棄物処理法違反とは:基本の整理

 

廃棄物処理法違反とは、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律(廃掃法)」に定めるルールに反した行為の総称です。

廃棄物処理法違反は事業者だけでなく、個人にも適用される場合があります。

 

 

廃棄物処理法違反の特徴として、故意・過失を問わず責任が問われる場合があること、排出事業者・処理業者・個人のいずれも対象となること、法人については両罰規定により最大3億円の罰金が科される可能性があることが挙げられます。

 

 

※参照元

廃棄物の処理及び清掃に関する法律(e-Gov法令検索)

 

 

 

廃棄物処理法の罰則一覧

 

「廃棄物処理法違反の罰則は?」という問いに対し、罰則一覧を体系的に整理します。

違反類型ごとに根拠条文とあわせて示します。

 

 

違反行為

個人への罰則

法人への罰則(両罰規定)

根拠条文

不法投棄・不法焼却(未遂含む)

5年以下の懲役または1,000万円以下の罰金

3億円以下の罰金

法第25条・第32条

無許可営業・事業範囲の無許可変更

5年以下の懲役または1,000万円以下の罰金

3億円以下の罰金

法第25条

措置命令違反

5年以下の懲役または1,000万円以下の罰金

3億円以下の罰金

法第25条

無確認輸出(未遂含む)

5年以下の懲役または1,000万円以下の罰金

3億円以下の罰金

法第25条

再委託禁止違反(無許可業者への再委託)

5年以下の懲役または1,000万円以下の罰金

3億円以下の罰金

法第25条

委託基準違反・受託禁止違反

3年以下の懲役または300万円以下の罰金

1億円以下の罰金

法第26条

再委託禁止違反(通常)

3年以下の懲役または300万円以下の罰金

1億円以下の罰金

法第26条

改善命令違反

5年以下の懲役または300万円以下の罰金

法第26条

マニフェスト不交付・虚偽記載

1年以下の懲役または100万円以下の罰金

法第27条

マニフェスト保存義務違反

1年以下の懲役または100万円以下の罰金

法第27条

報告義務違反・立入検査妨害

20万円以下の罰金

法第30条

 

 

 

📌「廃棄物処理法違反の罰則は?」に対する答えは、不法投棄・無許可営業が最も重く「個人:5年以下の懲役または1,000万円以下の罰金、法人:3億円以下の罰金」です。

個人であっても同等の罰則が適用されます。

 

 

※参照元

廃棄物の処理及び清掃に関する法律 第25〜32条(e-Gov法令検索)
環境省:廃棄物処理法の罰則について

 

 

 

廃棄物処理法違反に該当する家庭ゴミ:個人への適用

 

「廃棄物処理法違反は家庭ゴミでも罰せられますか?」という問いは多く寄せられます。

廃棄物処理法違反に当たる家庭ゴミの取り扱いについて整理します。

 

 

家庭ゴミの不法投棄

 

廃棄物処理法違反として最も多いのが、家庭ゴミの不法投棄です。

家庭ゴミであっても、山林・河川・空き地などへの不法投棄は廃棄物処理法第25条の不法投棄罪として処罰対象となります。

 

 

家庭ゴミの廃棄物処理法違反個人事例

罰則

山林・河川・空き地への不法投棄

5年以下の懲役または1,000万円以下の罰金

自治体指定の収集日・場同様外への排出

廃棄物処理法違反(軽犯罪法・条例違反も重なる場合あり)

隣接地・駐車場への不法投棄

5年以下の懲役または1,000万円以下の罰金

廃家電の不法投棄(テレビ・冷蔵庫等)

家電リサイクル法違反との重複適用の場合あり

 

 

家庭での廃棄物焼却(野焼き)

 

庭先での野焼きも廃棄物処理法第16条の2で原則禁止されています。

農業や焚火など例外規定はありますが、ゴミを燃やす行為自体が廃棄物処理法違反に該当する可能性があります。

 

 

📌例外規定

農業等の際のやむを得ない焼却、たき火その他日常生活において通常行われる軽微なものについては例外とされています。

ただし「ゴミ」を燃やすことはこれには該当しないとされています。

 

 

※参照元

環境省:廃棄物の焼却(野焼き)について

 

 

処理法違反の個人事例および判例

 

処理法違反とみなされる、個人事例および判例を紹介します。

個人であっても実際に逮捕・起訴される可能性もあります。

 

 

逮捕事例

 

事例①

個人による大規模不法投棄

 

個人が山林に家電製品・建築廃材等を長年にわたり不法投棄し続けたケースで逮捕・起訴されました。

懲役刑と罰金刑が併科されています。

 

 

※参照元

環境省:不法投棄等の現状(令和5年度調査)

 

 

事例②

事業者個人の不法焼却

 

中小企業の経営者が自社敷地内のドラム缶で廃プラスチックを繰り返し焼却していたとして、書類送検された事例があります。

個人であっても事業目的の廃棄物を焼却した場合は、産業廃棄物処理法違反として取り扱われます。

 

 

廃棄物処理法違反判例の傾向

 

廃棄物処理法違反判例を見ると、以下のような傾向があります。

 

 

廃棄物処理法違反判例の類型

判例の傾向・量刑

不法投棄(大規模・継続的)

懲役1〜3年(執行猶予付きが多い)+罰金。常習性・量が重視される

不法焼却(個人・事業者)

罰金50万〜300万円が多い。初犯は略式起訴のケースも

無許可営業(業者)

懲役1〜2年+罰金。業として行った悪質性が重視される

廃棄物処理法違反個人(委託基準違反)

罰金100万〜300万円。故意性の有無が量刑に影響

法人への両罰規定適用

法人に対し罰金1,000万〜3億円。社会的制裁が大きい

 

 

判例では、「継続性・悪質性・廃棄物の量・生活環境への影響」が量刑に大きく影響するとされています。

個人であっても、初犯・軽微であれば略式起訴で終わるケースがある一方、常習性が認められた場合は実刑判決が下ることもあります。

 

 

※参照元

裁判所:判例検索システム(廃棄物処理法関連)

東京都環境局:産業廃棄物の不適正事例

 

 

 

業種別の産業廃棄物違反事例

 

産業廃棄物違反事例・廃棄物処理法違反事例を業種別に整理します。

既存の解説記事で扱われていない類型を中心に取り上げます。

 

 

建設業:産業廃棄物違反事例

 

建設業では、廃棄物処理法違反事例として「元請業者が下請業者に産業廃棄物の不法投棄を指示・黙認したケース」が多く見られます。

建設工事から排出される廃棄物の排出事業者は原則として元請業者であるため、下請業者が不法投棄した場合でも元請業者が廃棄物処理法違反に問われる場合があります。

 

 

製造業:産業廃棄物違反事例

 

製造業の違反事例として、廃液・廃油の委託基準違反が目立ちます。

許可を有しない業者に廃液処理を委託し、結果として河川への不法排出につながったケースでは、排出事業者も廃棄物処理法違反として書類送検された事例があります。

 

 

小売・飲食業:廃棄物処理法違反個人事例

 

小規模な小売業・飲食店での個人事例として、産業廃棄物(廃油・廃プラスチック等)を家庭ゴミとして自治体収集に出したケースがあります。廃棄物処理法違反家庭ゴミとの違いを理解せず、事業活動に伴う廃棄物を一般廃棄物として排出することは廃棄物処理法違反となります。

 

 

※参照元

環境省:産業廃棄物の不法投棄等の状況(最新版)

廃棄物の処理及び清掃に関する法律(e-Gov)

 

 

 

通報・告発の手続き

 

「産業廃棄物処理法違反を告発したい場合はどうすればよいか」という問い合わせも多く寄せられます。

告発の手続きと通報窓口を整理します。

 

 

通報・告発の窓口

 

 

通報・相談先

対象となる廃棄物処理法違反

連絡方法

都道府県・政令市の産業廃棄物担当窓口

不法投棄・無許可営業・保管基準違反等

電話・メール・窓口持参

警察署(生活安全課・刑事課)

不法投棄・不法焼却等の刑事事件

110番または警察署への相談

環境省・地方環境事務所

大規模な廃棄物処理法違反・広域案件

電話・メール

市区町村の環境担当課

家庭ゴミの不法投棄・野焼き等

電話・メール

 

 

告発までの流れ

 

・不法投棄現場・証拠(写真・場所・日時)を記録する

 

 

・管轄の都道府県産業廃棄物担当窓口または警察署に通報する

 

 

・行政による立入検査・調査が行われる

 

 

・違反が確認された場合、行政指導・改善命令・告発・逮捕へと進む

 

 

・産業廃棄物処理法違反告発が受理された後は、検察が起訴・不起訴を判断する

 

 

📌産業廃棄物処理法違反告発は、行政機関(都道府県等)が主体となるケースが多いです。

一般市民・事業者が告発状を警察・検察に提出することも可能ですが、まず行政窓口への通報から始めることをお勧めします。

 

 

※参照元

環境省 地方環境事務所 一覧

東京都環境局 産業廃棄物の不適正処理に関する相談

 

 

 

よくある質問(FAQ)

 

Q. 廃棄物処理法違反の罰則は?

 最も重い刑罰はどのくらいですか?

A. 不法投棄・無許可営業が最も重く、個人は5年以下の懲役または1,000万円以下の罰金(またはその両方)、法人は両罰規定により3億円以下の罰金です。

廃棄物処理法罰則一覧の詳細は第2章をご参照ください。

 

 

Q. 廃棄物処理法違反は家庭ゴミでも罰せられますか?

A. ゴミであっても、不法投棄・野焼きは罰則の対象となります。

5年以下の懲役が科される可能性があります。

 

 

Q. 廃棄物処理法違反に個人として逮捕される事例はありますか?

A. 個人事例として、不法投棄・野焼きで逮捕されるケースは実際に発生しています。

個人であっても廃棄物の量・継続性・悪質性によっては実刑判決に至ることもあります。

 

 

Q. 産業廃棄物処理法違反の告発はどこにすればよいですか?

A. まず管轄の都道府県・政令市の産業廃棄物担当窓口への通報をお勧めします。

刑事事件として告発したい場合は警察署(生活安全課)への相談も可能です。

 

 

Q. 廃棄物処理法違反の判例はどこで確認できますか?

A. 廃棄物処理法違反判例は、裁判所の判例検索システムから検索できます。

また、環境省・各都道府県環境局が公表している違反事例報告書にも具体的な事例が掲載されています。

 

 

 

まとめ

 

本記事では、廃棄物処理法違反について、廃棄物処理法罰則一覧の体系的な整理、廃棄物処理法違反家庭ゴミへの適用、廃棄物処理法違反個人・廃棄物処理法違反個人事例の具体例、廃棄物処理法違反事例・廃棄物処理法違反判例の傾向、産業廃棄物違反事例の業種別解説、産業廃棄物処理法違反告発の手続きまで解説しました。

 

 

廃棄物処理法違反は、事業者・個人を問わず厳しい罰則が科される可能性があります。

廃棄物処理法違反の罰則は?という疑問への答えとして、不法投棄・無許可営業で最大3億円(法人)の罰金が科されることを認識し、適正な廃棄物管理を実践することをお勧めします。

 

 

株式会社JEMSでは廃棄物処理・リサイクル業者向けの基幹システム「将軍シリーズ」を中心に、法令遵守をサポートする産廃業務システムを提供しています。

産廃ソフト(産業廃棄物管理システム)をお探しの方はお気軽にご相談ください。

 

 

※参照元

産廃ソフト「将軍シリーズ」(J-EMS公式)

関連記事

産業廃棄物過積載の責任・罰則・原因と対策|過積載防止対策の資料・チェックシート・事例まで解説

基幹システムとは?メリットや選び方を解説

【産廃の経営】産業廃棄物処理業で働く・開業する!資格・将来性・開業ロードマップ完全ガイド

産廃ソフトの選び方と導入のポイントについて

『環境将軍R』導入事例

株式会社イボキン

株式会社関商店

株式会社シンシア

環境のミカタ株式会社

                  コラム一覧へ

JEMS『環境将軍R』の導入事例

人気記事

お問い合わせ・資料請求

お電話でのお問い合わせ

0120-857-493受付時間 平日9:00~18:00

ページトップへ戻る