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コラム

トレーサビリティシステムとは?

2020/05/08

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はじめに

「トレーサビリティ」は、モノの原材料・部品の調達から加工、組立、流通、販売の各工程で、製造元・仕入先・販売元などを記録・保管し、履歴の追跡が可能な状態にしておくことと定義されています。

トレーサビリティを確立するためには?

モノがどこから仕入れられどこに販売されたのか、またどのように生産されたのか等を特定するために、製造元や流通経路、販売店などの各地点において、いつ、どこで、誰が、どうやって、何をしたのかが記録され、履歴として確認できるよう保管されていなければいけません。

トレーサビリティシステム導入のメリット

トレーサビリティの確立に必要な“いつ、どこで、誰が、どうやって、何をしたのか”などの情報をシステム上で一元管理することで、

  • 責任の所在を明確にする(問題が起こった際の原因の特定など)
  • 蓄積したデータから効率的な業務や生産管理、品質管理の検討が可能
  • 消費者や取引先への信頼
  • ブランドの向上(他社製品との差別化)
  • 法令遵守の証明

などが可能になります。

トレーサビリティシステムの活用例

①製造業・メーカー

例えば、ネジの製造から販売までトレーサビリティシステムで管理した場合、

  • どこから仕入れた鋼材がどの製品に加工されたか
  • どの製品がどの販売先に、いつどれだけ納品されたか

などが確認できます。また、このようなデータから、

  • 在庫数量の見直し
  • 各製品のロス率(不良品の割合)
  • どの製品が最も高い/最も低い利益率か

などの分析が可能となります。

 

②農林水産業界

例えば、木材の伐採から販売までトレーサビリティシステムで管理した場合、

  • どこで伐採された木材がどれだけ何に加工されたか
  • どこで加工された木材がどれだけどこに販売(何にどれだけ使用)されたか
  • 木質バイオマス由来の証明に必要な情報

などが確認できます。また、このようなデータから、

  • 伐採計画の見直し
  • 樹種ごとの需要や利益率

などの分析が可能となります。

 

③建設業界

例えば、工事部材の出荷から建方までトレーサビリティシステムで管理した
場合、

  • いつ出荷された部材がいつ建方完了したか
  • どの部材がどれだけ出荷されていて、あとどれだけ必要なのか

などが確認できます。また、このようなデータから、

  • 工事計画の見直し
  • 部材出荷依頼の最適なタイミング
  • 工事の進捗(どれだけの部材が建方完了に至っているか)

などの分析が可能となります。

まとめ

「トレーサビリティシステム」はあるモノの生産から消費までの全過程で特定できるシステムです。トレーサビリティシステムを導入すると、モノの上流から下流までの移動の流れや、各過程での出来事を全て追跡・特定できます。そのため、問題発生時の原因特定や業務改善、流通等の証明などに活用できます。トレーサビリティを確立することで、ブランドの向上や消費者・取引先の信頼獲得も期待できます。主に食品業界で活用されてきたトレーサビリティシステムですが、モノ自体の価値だけでなく、製造元や品質保証などが重要視される現代では、どの業界においても導入するメリットが大きいシステムです。

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