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製造業におけるサーキュラー・エコノミーへの移行を支援するトレーサビリティシステム「Circular Navi(仮称)」をリリース

  • 2021/11/10
  • プレスリリース

 「ITで環境問題に挑む」をコーポレートスローガンに掲げる株式会社JEMS(本社:茨城県つくば市、代表取締役:須永裕毅)は、ブロックチェーン※1を活用した循環型サプライチェーンを実現するためのトレーサビリティシステム「Circular Navi(仮称)」をリリース。販売開始は2022年1月頃を予定しており、共創パートナーとなる企業様を募集します。

 

 従来の、資源の調達・製造・販売・利用・廃棄といった、いわゆる「取って、作って、捨てる」という一方通行型モデルでの経済成長が世界的に頭打ちとなりつつある今、既存の資源を循環的に利用し続ける経済モデル「サーキュラー・エコノミー」が注目されています。

 

 「Circular Navi(仮称)」は、再生素材を利用した製品(以下、リサイクル品)を製造、販売するすべての企業様向けに、同社が長年培ってきた廃棄物管理のノウハウを用いて開発した、素材の由来を追跡管理するためのプラットフォームです。企業のサーキュラー・エコノミーへの移行を支援し、循環型社会の形成による脱炭素化を後押しします。

※1 ブロックチェーン:工程ごとに分散してデータを管理する技術のこと。取引履歴が前後のデータと連結しているため、高い機密性を実現することが可能。

 

システムのイメージ図

システムのイメージ図


 自社で仕入れた再生素材が、廃棄後にリサイクルされる過程の情報を管理することができます。これにより、循環的に利用できているかどうかを見える化し、サーキュラー・エコノミーへの移行に向けた具体的な取組み計画にご活用いただけます。


「Circular Navi(仮称)」の特長
1.静脈※2サプライチェーンの見える化を実現
 リサイクル品の流通工程にブロックチェーンを活用。静脈トレーサビリティ・プラットフォームの構築により、製品のサプライチェーンの透明性やアカウンタビリティ(説明責任)の達成を可能にします。
 企業から排出された廃棄物・有価物のリサイクルされた過程を特定する「トレースフォワード」、仕入れた再生素材から排出元を特定する「トレースバック」機能を標準装備。各工程で発生するCO2排出量を算出することで、「迅速なトレース」と「サプライチェーンにおけるCO2の見える化」を可能にしています。

 
※2 静脈:廃棄物のリサイクル・適正処分を行う「静脈産業」領域のこと。一方で、製品を製造し、販売する産業は「動脈産業」という。

 

2.自動認識技術※3とサービス連携による正確なデータ登録
 自動認識技術を利用することにより、リサイクル品が出荷される時点で誰でも・簡単に・ミスのない作業が可能。実際にシステムを運用する方の負担を低減します。自動化によって一連の作業における正確性の向上や省力化も期待できます。
 また、デジタルツインにおけるサービス連携や各工場で管理しているオンラインシステムからの連携が可能で、拠点の環境に応じた業務設計が可能です。

 

※3 自動認識技術:QRコード、ICタグ、画像による識別技術


3.すべての企業・業界で利用可能

 「すべての企業・業界で利用可能なシステム」をコンセプトとしており、多様な業界の商習慣に合わせたシステム構築・カスタマイズが可能です。これにより、一からシステムを開発するよりも少ないコストでの導入や、運用開始までの期間の短縮を可能にしています。 

操作画面イメージ(在庫)

操作画面イメージ(在庫)

操作画面イメージ(製品詳細)

操作画面イメージ(製品詳細)

 ※本リリースにおける、システム画面は開発中のものです。実際の仕様とは異なる場合がございます。

 
今後の展開
 JEMSはあらゆる業界の大手企業を中心に650社の廃棄物管理をご支援してまいりました。これらの実績をもとに、「Circular Navi(仮称)」も多様な業種業態への対応を予定しています。これまでの事業領域以外の分野への拡大も視野に、さらなる開発を進めていくとともに循環型社会の形成による脱炭素化に寄与してまいります。

【サービスに関するお問い合わせ先】
担当:松﨑
メール:matsuzaki@j-ems.jp

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